菅直人総理は東日本大震災に伴う膨大な瓦礫の処理について、26日開かれた衆議院予算委員会で「瓦礫処理は復旧・復興の第一歩という認識は内閣あげて持っている」と語った。
またそのため「全国自治体からの協力をさらにお願いするとともに、必要な人材をできるだけ(政府としても)送りたい」との考えを示し、「第1次補正予算にそのための予算を組んでいる」と答えた。
阿部知子衆議院議員(社会民主党)の質問に答えたもので、阿部議員は今回の大地震に伴う瓦礫の量とアスベストなど瓦礫に含まれる有害物質問題への対応、早期の瓦礫処理への取り組みなどを質した。
松本龍防災担当大臣は瓦礫の総量が2490万トンにのぼることを報告するとともに、アスベストなど有害物質を含む瓦礫の処理について、注意広報をはじめ防塵マスクを被災地に送るなどしているなど対応を語り、瓦礫処理については「重機で押し出せるという状況ではない」と時間を要するとしながらも「スピード感を持って取り組みたい」と語った。
(編集担当:福角忠夫)