キヤノンマーケティングジャパンは18日、パソコンを省電力化するソフトウエア「HOME‐ECO(ホームエコ)」を無償で提供することを発表した。
同ソフトウエアは、パソコンの消費電力を抑制することができる省エネ支援ソフトウエアで、パソコンごとにリアルタイムに消費電力を診断して最適な電源プロファイルを設定したり、使用状況をモニタリングして省電力モードの設定を変更することができる。また、同ソフトウエアを導入する前と後の消費電力量を比較することによる省エネ効果の可視化や、今後予想される消費電力量の表示、さらに長時間接続されたままになっているUSB機器を監視しすることによるアラートの表示などが可能だ。同社の発表によると、こうした節電機能を多面的に活用することで、最大約30%の消費電力を削減することが可能になるという。
東日本大震災の影響によって、東京電力管内の深刻な電力不足が懸念される中。ピーク時の瞬間最大電力を平年に比べ20~25%削減する方針が政府の電力需給対策に盛り込まれるなど、企業に対し消費電力の大幅な削減を求る声は次第に大きくなっている。そんな中、各企業が協力して節電に努めるこういった取り組みが、今後、重要になってくるはずだ。