NEC、米企業と共同で日本と東南アジアを結ぶ海底ケーブルを受注

2011年04月14日 11:00

 NECは12日、KDDIなどが参加するSJCコンソーシアムより日本とアジア諸国を結ぶ総延長約8,900kmの大容量光海底ケーブルプロジェクト「SJC(Southeast Asia‐Japan Cable)」を、米国のティー・イー・サブコムと共同で受注したことを発表した。

 同プロジェクトは、日本とシンガポール、中国、香港、フィリピン、ブルネイなどアジア各国を接続し、既に完成している、日本と米国とを結ぶ太平洋横断ケーブル(約9,620km)と千葉県千倉にて接続する予定であり、これによって米国と東南アジアを結ぶ総延長18,520kmの大型海底ケーブルシステムが誕生することになる。最大設計伝送容量は毎秒15テラビットまで拡張が可能で、将来的にタイおよびインドネシアにも拡張される予定だ。

 同社は今年1月にも、日本、シンガポール、香港、フィリピン、マレーシアを結ぶ、総延長約7,200キロメートルの大容量光海底ケーブルプロジェクト「Asia Submarine‐cable Express(アジア・サブマリンケーブル・エキスプレス)」を富士通と共同で受注しており、さらに4月7日にはモルジブ共和国の光海底ケーブルシステムプロジェクトについて、設備調達から敷設工事までを請け負うフルターンキーとして一括受注したことを発表するなど、世界有数の海底ケーブルベンダーとして高く評価されている。