1か月に前に発生した東日本大震災は、その際に発生した津波は街を飲み込んだ。数日が経ち、被災者は瓦礫と化した我が家から様々なもの見つけ出してきた。そのひとつにアルバムや写真がある。しかし、そのほとんどが水に浸かってしまっており、きれいな状態のものは少なかった。そこで、フィルムメーカー各社はホームページ上で写真が濡れてしまった時の対処法を紹介している。
コダックは、ブロック状に固まってしまった写真の剥がし方から、うまく剥がせなかった時の対処法、その後長期的に保存するための方法をホームページにまとめている。内容は、2001年9月に発生した世界貿易センタービルの経験をもとに作成し、掲載されているという。
また、富士フィルムのホームページでは、プリントが泥や水に濡れてしまった時、アルバムごと水没した時、デジタルカメラ用の記録メディアが泥まみれや水浸しになってしまった時の対処法を簡潔に紹介している。さらに写真の復元サービスや、メディア修復サービスも実施。自分で修復作業をした後、利用すればさらにきれいな状態での保存が可能になる。
写真や記録メディアの状態によっては復元が困難なものもある。しかし、一度は諦めかけた思い出が再度蘇ることは、被災者のこれからに大きな力を与えるのではないだろうか。