東日本大震災による震災孤児支援のため、ロート製薬 は25日、同社社員によって編成された専任チームによる「震災復興支援室」を開設すると発表した。「震災復興支援室」は、同社CSR活動の方針である「次世代支援」に基づき、震災孤児の長期的な生活と勉学の支援を行うことを目的に新設されたものだ。
同社はすでに、被災者の救済および被災地の復興を支援のため、総額1億円の義援金の寄付や自社商品の提供、約1600名の社員に募った義援金1100万円以上の寄付を表明している。そのような中、震災の被害の甚大さに対し、一時的なものだけでなく長期的な視点での支援が必要であるとの考えから「震災復興支援室」の設立が計画された。同件に関して同社広報・CSR室は、「企業市民として従来同様の活動を行うだけでは本当の意味での社会的責任を果たすことができないと考え、国難ともいえる難局の事態に会社を挙げて本気で取り組んでいきたいと考えました。その第一歩として、震災復興の専任支援チームを立ち上げ継続的な支援を行っていくことといたしました」と語っている。尚、具体的な計画や活動については被災地域の現状を把握した後に検討し、決定するという。
今回の発表では同時に、今年4月より1年間、取締役の月例報酬の10%を自主返上し、復興支援室の活動資金の一部に充てるとも発表するなど、東日本大震災の被災地と被災者に対する精力的な支援活動を行っている。