富士通コンポーネント、スマートコンセントを4月より新発売

2011年03月09日 11:00

 富士通コンポーネントは、富士通研究所が開発した高分解能小形電力センサー技術を用いた電源タップ「スマートコンセント(FX-5204PS)」の発売を4月より開始する。

 「スマートコンセント(FX-5204PS)」を使用することにより、コンセントに接続した機器ごとの電力消費を1Wから「見える化」できるという。これは、接続された機器の待機電力も測れる精度であり、人や機器単位で使用電力のムダ、ムラを「見える化」することで、業務の生産性を損なうことなく省エネルギー化を推進する。

 また、「スマートコンセント(FX-5204PS)」は、1つに4個のコンセントを接続できる電源タップで、1コンセントごとに1W単位で消費電力を検出。検出した値はUSBインターフェース経由で出力でき、その検出値を添付簡易測定ソフトウェアを使用してパソコンで表示できる。さらに別売のゲートウェイ(FX-5250GW)を接続することで、検出データをネットワーク経由での閲覧が可能。これより、例えばスケジューラと連携して利用者の業務と消費電力を関連付けて表示するなど、利用者の省エネに関連付けた行動を期待できるという。

 電力検出には、富士通研究所が2010年3月に発表した非接触型電流センサーに新開発の電圧測定回路を組み合わせた新しい電力センサーを搭載。新搭載の電力センサーは電流と電圧に位相差があっても有効電力を正しく検出できるという。さらにコンセントごとにオン・オフできるスイッチを付加して、利用者の利便性も向上させていく。

 また、NTTドコモはコンセント単位で家電などの消費電力を計測できる次世代型環境対応製品「スマートタップ」を発表している。今後販売する予定だが、時期と価格は現在未定だという。

 「スマートタップ」は電源コンセントと機器の間に接続することで、機器の電力使用量を計測。計測した情報は、中継器を通して無線経由でブロードバンド回線を通し管理サーバに送られる。これらの情報はPCのウェブ画面ほか、スマートフォンなど携帯端末でも確認。電気料金表、使用傾向表示(平均値)、省エネアドバイス、目標値設定などの機能が提供される予定だという。使用傾向は時間、曜日、日、月別に表示可能だ。

 さらにタップと中継器にはボタンがついており、これを長押しすることで通信が成立する仕組み。また、タップの形状がコンセントタイプなので、計測したい家電機器のプラグを挿すだけで計測開始できるのが特徴だという。

 同社では「スマートタップ」が省エネ行動をサポートするだけではなく、例えばゲーム機やテレビなどに接続しておくことで、見守りにも応用できるのではないかと考えている。