従来のICレコーダーは、会議の音声メモ用が主の用途だったため、音質は二の次になっていたが、PCMレコーダーは楽器の生演奏や虫の鳴き声、風や波の音などを忠実に記録でき、またコンサートホール内の残響音など間接音もその広い帯域を利用して正確に記録できることで注目を集めている。
そのような中、オリンパスイメージングは、高音質録音性能と携帯性に優れたPCMレコーダーのニューモデルとして、3マイクシステム、新高音質エンジンを搭載した96kHz/24bitの非圧縮デジタル録音対応の「Linear PCM Recorder LS-7」を3月11日に発売する。
同製品は、小型軽量ボディに新規開発の3マイクシステム「トレスミック」を搭載し、低音に厚みを持たせ、より広い音域を高音質に録音することが可能となっている。また、ハイエンドオーディオの世界で高い実績のあるWolfson社がポータブル機器向けに新開発した高音質エンジン(CODEC)を採用。最新の高音質技術により音の再現性が格段に向上している。さらにReTuneTMによりフラットな録音周波数特性も実現。録音形式は、96kHz/24bitリニアPCM方式のほか、MP3、WMA録音にも対応しているという。ボディーカラーはブラックとオレンジの2色展開。カジュアルにもシックにも似合うスタイリッシュなデザインに仕上がっている。
また、ティアックからは簡単操作によりプロの音質で録音可能なリニアPCMレコーダー「DR-05」を、 TASCAMブランドで3月上旬に発売する。
同製品は豊富な機能を簡単に操作可能なクイックメニューを搭載し、直感的な操作を実現。高音質24bit/96kHzに対応しており、臨場感溢れる高音質・高解像度を実現するステレオコンデンサーマイクを搭載しているため、楽器演奏の録音、フィールドでの録音、会議録音など、幅広い用途での高音質録音が可能だ。また、耐音圧125dB SPLを誇る耐高音圧設計となっており、大音量のバンドも安心して録音できるという。
さらに入力音のビークを検出し自動的に最適な録音レベルに設定するビークリダクション機能をはじめ確実な録音を行うための機能も満載。音程を変えずに再生速度を0.5倍から1.5倍まで可変できる VSA(Variable Speed Audition)機能や、ばらついた音量を揃えて聞きやすくするレベルアライン機能など、充実した再生機能も装備している。