TPP参加 米国から言われたことないと外相

2011年03月01日 11:00

 阿倍知子社会民主党政策審議会長は28日の衆議院予算委員会で、菅直人総理がTPPの交渉に参加するかどうか6月に結論を出すと表明していることに対し、「なぜ、6月なのか」と総理に質すとともに、アメリカに合わせた対応のように思われるとして政府を追及した。

 これに対し、前原誠司外務大臣が「アメリカからTPPに入れと言われたことはない」とアメリカに合わせた対応を考えているのではなく、TPPへの交渉に参加するかどうかの検討は日本として独自の判断で検討していることを強調した。

 阿倍議員はTPPを考える場として政府が主催している開国フォーラムという名称についても「開国という表現は何か日本が遅れている感がある。TPPを考える会などにすべき」と総理の見解を求めた。

 菅総理は「若者の海外留学が減少するなど、内向きになっているという感があり、世界に羽ばたく国に積極的になっていこう、ということから開国という言葉を使った」と説明した。
(編集担当:福角忠夫)