経営課題解決へ最も不足しているのは人材

2011年02月28日 11:00

 2011年、経営者が抱える現在の経営課題のトップ3は『顧客満足度の向上』(39、8%)、『新事業の開発』(26、2%)、『後継者の育成』(25、2%)であることが分かった。

 eラーニング戦略研究所が全国の経営者や経営に携わる役員103人を対象に、経営課題に関するアンケート調査を行った結果、浮き彫りになった。

 同研究所によると『顧客満足度の向上』については「外国企業も含めた競争激化で生き残る必須条件」「クレームの分析及び対応が重要」とCSの向上が売り上げ増加に直結すると認識する経営者の多いことが分かった、としている。

 『後継者の育成』では「採用抑制による中堅社員不足」「次期リーダーの計画的育成」「技術者及び管理者の教育」「団塊世代が抜けた後のノウハウ(技術)継承が課題」といった答えがあがっていた。

 また、こうした問題の解決に最も不足しているのは人材であるとの回答をあげる経営者が圧倒的に多かった。「経費削減で絶対的な頭数が足りない」といった人員不足の問題、「専任化に伴う専門職の不足」「グローバル化を推進する人の経験不足」といった専門家・経験者不足の問題、「社内の人材育成が不十分」「人材を育てる環境が整っていない」といった社内教育上の問題が課題にあげられていた。
(編集担当:福角忠夫)