クレハ、第2四半期決算は増収増益も通期業績予想は下方修正

2012年11月14日 11:00

 クレハ が平成25年3月期第2四半期決算を発表。連結累計期間の売上高は震災の影響が解消し、前年同期比8.3%増の637億1800万円、営業利益は同13.4%増の47億8000万円、経常利益同6.2%減の37億1300万円、四半期純損益は、災害損失を計上した前年同期9億7500万円の純損失から22億2200万円の四半期純利益となっている。

 セグメント別では、「機能製品事業」が、完工した米国工場の試運転関連費用や需要の低迷などの影響で、売上高は前年同期比12.0%減の139億9000万円、営業損益は前年同期5億8700万円の営業利益から3億6700万円の営業損失となった。また「化学製品事業」は、売り上げが堅調に推移したことや特許侵害訴訟の和解金収入などの影響により、売上高前年同期比13.9%増の168億6000万円、営業利益は同28.5%増の36億8800万円となっている。その他、「樹脂製品事業」は増収増益であったものの、「建設関連事業」は資材費や人件費の上昇などにより増収減益、「その他関連事業」についても、需要減やコスト高の影響などにより増収減益であった。

 なお、中国向け塩化ビニリデン・コンパウンド需要減や太陽光発電市場の停滞による炭素製品分野等への影響、電気自動車市場の立上げが当初の想定から遅れていることなどを踏まえ、連結業績予想を、売上高は1400億円から1350億円に、営業利益は100億円から90億円に、経常利益は80億円から65億円に、当期純利益も35億円から25億円にそれぞれ下方修正している。