ロート製薬 <4527>の子会社であるエムジーファーマは、血中脂質降下の補助機能と血糖降下の補助機能を有する「ナップルGD」の中国における販売を1月10日に開始した。
エムジーファーマは1969年に設立され、2003年にロート製薬の子会社となっており、その主力商品である「ナップルGD」は、オリジナル素材である「ボレップ(グロビン蛋白分解物)」を配合し、国内で販売されている。2008年にはこの「ボレップ」が中国新資源食品素材の承認を取得。その後、安全性や有効性等の知見を活かし、申請を行った上でこの度、「補助降血脂(血中脂質降下の補助機能)」と「補助降血糖(血糖降下の補助機能)」の効果を持つとして、中国で日本の特定保健用食品に相当する「中国保健食品」として販売することが認められた。
「ナップルGD」の中国保健食品の許可の取得について特筆すべきことは、中国国内で一つの保健食品に対して2種類の効能表示が認められることは非常に珍しく、これまで外国企業の保健食品がこれを認められた前例はない。さらに、一つの保健食品の中の単一の素材について2種類の効能が認められたことは、中国のメーカーを含めても初めてのことである。
同商品の販売について具体的な販売目標などは設定されていないものの、経済が成長し生活レベルが向上している中国では、体重過多の人口やメタボリック症候群の患者数が増加しており、社会的ニーズに合致した同商品のビジネス展開が大いに期待される。