「いくつになってもモテたい」と思うのが男の本音

2010年12月13日 11:00

 男性の薄毛や抜け毛に対する意識は若い世代でもかなり高い。そして、男性のいつまでもモテたいと思う気持ちはいくつになっても変わらないようだ。

 インデックス・コミュニケーションズが発行している20代の若い男性向けの月刊誌「B-st(ビー・スタ)」の最新号では、『若ハゲ防止大作戦!』と題し、将来薄毛にならないためのヘアケア特集が組まれている。その特集の中で頭髪の常識をQ&A形式で掲載しているコーナーでは、「帽子をかぶるとハゲる?」という質問に対して「オシャレとして時々かぶる分には問題ない。ただし、いつもかぶるのは注意。蒸れた状態が長時間続けば、雑菌繁殖の原因となり、抜け毛が増える可能性がある」という回答や、また「ハゲは遺伝する?」という質問に対して「ハゲが遺伝するというよりも、男性ホルモンなどの『脱毛しやすい体質』が遺伝するというのが正式な表現。従って生活習慣など、環境面を整える事が大事」という回答など、よく囁かれている頭髪に関する噂の真意について、発毛専門のリーブ21カウンセラーが答えている。

 また、クロス・マーケティングの調査によると、「40代男性も、まだまだモテたい!」という結果が出ている。この調査は首都圏在住の40~65歳の男性を対象に中・高年男性が美容に対してどのような意識を持ち、行動を取っているかを目的に行われたもので、ヘアケアに対して40代の男性は「薄毛・抜け毛」が一番気になっているという。

 このように、若年層も中・高年層も見た目を気にするという意識が高いのは同じで、特にヘアケア対策は積極的に行っている現状だが、では実際どのようなヘアケア商品が市場にあり、売れているのだろうか。特に注目度の高い男性用のヘアケアシャンプーについてみてみると、アンファーから発売されている『スカルプD』シリーズは、Yahoo!ショッピンフや楽天市場などの通販サイトに加え、東急ハンズなどの店頭での人気も高く、テレビCMでも認知度が高い。この商品は頭皮を洗うというコンセプトが人気を呼んでいるようだ。また、大手メーカー系でも同様の商品は多数発売されており、例えばライオン <4912>では『毛髪力』シリーズを発売し、資生堂 <4911>からは『アデノゲン』シリーズが出ている。また、花王 <4452>ではロングセラー『サクセス』シリーズが有名だ。前述のリーブ21も発毛専門という立場から、『アクティシャンプーR』を開発・販売している。

 男性の「モテたい」「良く見られたい」という欲求がなくならない限り、これからも次から次へと新しいヘアケアグッズが市場に出てくるだろうが、消費者の要求が高くなっている以上、しっかりとした根拠を示せない商品は次第に淘汰されていくことになるだろう。