年金積立金管理運用独法の運用委員に大野氏

2013年04月01日 10:54

 厚生労働大臣は年金積立金管理運用独立行政法人の運用委員会委員だった山崎敏邦氏が辞任したのに伴い、味の素取締役で常務執行役員の大野弘道氏を1日付けで任命した。任期は山崎氏の残任期間の来年4月21日まで。

 運用委員会は法人が行う年金積立金の管理運用業務の実施状況の監視をはじめ、中期計画や業務方法書の審議を行う権限が与えられているほか、理事長の諮問に応じて需要事項に意見を述べること、運営委員会が必要と認める事項について理事長に建議することができる。

 委員には経済や金融の専門家など学識経験者の中から厚生労働大臣が任命することになっており、任期は2年。

 10人のメンバーで構成されており、稲葉延雄リコー経済社会研究所所長、村上正人みずほ年金研究所専務理事、植田和男東大大学院経済学研究科・経済学部教授らが委員になっている。

 年金積立金は被保険者から徴収された保険料の一部で、将来の年金給付の財源になるものでけに、運用委員会の役割は特に重要性をおびている。(編集担当:森高龍二)