日本列島のあちこちで桜が満開となり、お花見シーズンを迎えている。今週末は各地で桜に関するイベントも行われ、盛り上がりを見せているが、この日本人特有とも言われている春先の風物詩“お花見”に関してウェザーニューズが「全国お花見調査」を実施し、発表している。
お花見にかける時間は?との質問への回答は、全国平均は2時間29分で、都道府県別にみると、最もお花見時間が長かったのは青森県の3 時間26 分、最も短かったのは沖縄県の1時間7分となった。エリア別に見ると、最も長いのは近畿エリアでこれは桜の名所が多い京都府、また、賑やかなイベントを好む大阪府民の影響が大きいのかもしれないという。
また、1回のお花見の予算(交通費&食費)は、1人当たりの全国平均で2224円。一番多かったのは、“1000~3000円未満”で38%、次いで“3000~5000円未満”で32%となった。また、この結果を都道府県別に見てみると、最も予算が高かったのは青森県の2908円で、反対に一番少なかったのは富山県で1736円だったという。男女別に見てみると、男性は2371円、女性は2015円で男性は、桜を見ながら“宴会”を楽しむ割合が多い男性は、お酒の分だけ予算が高めなのかもしれないという結果となっている。
さらに、桜の写真は何で撮りますか?との質問をしたところ、“携帯電話”が52%と半数を占め、続いて“デジカメ”が30%となった。特に46%の男性よりも女性の携帯電話率が52%と高く、撮った写真をそのままアップできるフェイスブックやmixiなどを利用している人が多いことが考えられるという。
また、“自分の住んでいる県は、日本で一番桜が美しいと思う”との選択肢を選んだのは青森県民が一番多い割合で30%、続いて、奈良県、京都府が20%、福島県が18%で、全国平均は8%だった。青森県は、お花見時間が長い県でも第1位、お花見予算も一番多く、青森県民の桜への愛情の深さが感じられる結果となっている。上位の県では、桜の名所ランキングで上位にランクインする名所が存在する県が多く、これが自分の県の桜に自信を持っている要因となっているようだ。
一昨年の震災や、長引く不況により、お花見自粛の雰囲気がここ数年は流れていてが、今年はアベノミクスによる景気回復の兆しなどの影響もあり、各地で例年以上のにぎわいを見せている。停滞気味の国内経済が各地で咲き誇る満開の桜のように“サクラサク”となるのか、期待を込めて見守りたい。(編集担当:宮園奈美)