玄葉光一郎外務大臣は9日、「TPPを表明して解散という報道について、TPP解散というのはありえるのか」と記者団から聞かれ「解散は総理の胸中にあることで、わたしがコメントすることではない」としながらも「野田総理は約束を守る方だ」ときっぱり。
約束を守るのは近いうち解散なのか、TPP推進なのか、両方なのかでは「基本的には解散のこと」と年内の衆議院解散に向けた動きを示唆した。
この日の会見で、玄葉外相は尖閣諸島の問題について「(尖閣周辺への中国公船の接近が繰り返しある状況について)率直に申し上げ、こちらも気が張る」と大臣として緊張状態が続いていることを隠さなかった。
そのうえで「不測の事態は絶対回避しなければいけないし、自国の領土・領海を守る責務をしっかり果たしながら、意思疎通を維持・強化して、互いに冷静に大局にたった対応ができるようにするための知恵をお互いに考え続けている」とした。そして「この問題には、時間を掛けざるを得ないと考えている」と慎重に、粘り強く努力していかざるをえないとの考えを示した。(編集担当:森高龍二)