TANAKAホールディングスは24日、田中貴金属グループの製造事業を展開する田中貴金属工業の分析センターが、国内で初めて金分析技術に関してISO/IEC17025:2005の認定を取得したことを発表した。
ISO/IEC17025は、試験又は校正を行う能力に関する一般要求事項を規定した国際規格で、ISO9001に代表されるマネジメントシステムの運営に加え、審査対象が技術的に適格であると共に、妥当な結果を引き出せる能力があることが要求される。今回の認定は、金中に含まれる微量金属の定量分析に関する技術と分析結果の再現性を包含するもので、国内では初となり、この認定取得により同社の保有する金中の微量金属成分の分析技術が国際レベルで認められたことになる。
同社は、ロンドン地金市場協会(LBMA)から、ロンドン金市場で登録されている金地金の品質を評価する事が出来る、世界で5社の「公認審査会社」中の1社に任命されており、これまでLBMA主導の金分析用固体標準物質の製造にも携わってきた。
今回のISO/IEC17025認定取得により、分析装置メーカーとの協業を通じ顧客の要望に応じた金の分析用固体標準物質の提供が可能になる。同社は今後、白金及びパラジウムに関しても、分析用固体標準物質を提供できるよう、現在、これら貴金属中の微量金属の分析技術に関するISO/IEC17025認定取得も目指しているという。
(編集担当:中里恵)