ハローワーク利用者の8割は満足 初の出口調査

2010年08月09日 11:00

 ハローワーク利用者の8割以上の人がサービスに満足していることが厚生労働省と都道府県労働局の職員が窓口を利用した直後の求職者に対して行った出口調査で分かった。

 アンケートの調査員が職員であったことから、求職者が甘い採点をしたとも考えられるが、その点を含めても、「満足」「まあ満足」との回答が83.8%あったことは利用者への対応がよくなっていることを伺わせている。逆に、不満は1.1%、どちらかといえば不満が3.7%と合計しても4.8%にとどまった。

 調査は全国のハローワーク、99ヵ所の窓口利用者5977人を対象に7月8日から13日の期間の中で、1日を選び、アンケートしている。出口調査は今回が初めて。5053人から有効回答を得ている。

 その結果、全体的な満足度では、満足47.5%、まあ満足36.4%、どちらともいえない11.4%、どちらかといえば不満3.7%、不満1.1%となった。

 不満、どちらかといえば不満を合わせて、「0」(ゼロ)%というところが、滋賀、愛媛、鹿児島。満足、まあ満足を合わせて90%以上というところが青森、岩手、山形、長野、滋賀、奈良、岡山、福岡、鹿児島、沖縄だった。

 厚生労働省では満足、不満に関係なく、寄せられた「待ち時間が長い」という改善要望に対しては「待ち時間の長いハローワークにおいては、待ち時間の表示を工夫し、なるべく混雑しない時間帯をご利用いただけるよう取り組んでいきたい。混雑する窓口では他の部門からの応援を行い、窓口体制の整備にあたりたい」としている。
(編集担当:福角忠夫)