政府は1日「国家サイバー統括室」を設置した。統括室には飯田陽一内閣サイバー官を頭に3人の統括官と5人の審議官が配置されている。
石破茂総理は「サイバー空間を巡る脅威は国民の安全・安心な暮らし、公正な経済活動、国家安全保障に深刻な影響を及ぼす。サイバー対処能力の強化は喫緊の課題になっている」と設置目的を強調した。
石破総理は「先の国会で我が国のサイバー対処能力を欧米主要国と同等以上に向上させるべく能動的サイバー防御の導入等を内容とする『サイバー対処能力強化法及び関連整備法』が成立した。また本日、日本全体のサイバー対策の司令塔組織として、国家サイバー統括室が発足。先ほど全閣僚を本部員とする新たなサイバーセキュリティ戦略本部において今後の取組みの方向性を確認した」と取り組みへの強い姿勢を示した。
石破総理は統括室職員に対して「戦略本部の議論を踏まえ、国家サイバー統括室の一員として、我が国のサイバーセキュリティ確保に尽力を」と期待。「国家サイバー統括室が設置された意味の重さを職員一人一人が自覚し、専門性に磨きをかけ、国家・国民のために活躍いただきたい」と訓示した。(編集担当:森高龍二)