東映映画でビクターの3D映像変換システム採用

2010年07月28日 11:00

 日本ビクター <6792> は、今春より発売している業務用3Dイメージプロセッサ「IF-2D3D1」と、グループ会社であるビデオテックが行う3D映像制作技術を駆使した3D映像制作受託ビジネスを開始した。

 同社は独自開発のアルゴリズムにより、2D映像を3D立体映像にリアルタイムで変換する2D-3Dコンバーター機能や3D映像の撮影・編集作業をサポートする機能を搭載した3Dイメージプロセッサ「IF-2D3D1」を発売。リアルタイムで、既存の2D映像を3Dに変換ができ、L/R2つの映像信号を3Dミックスフォーマットに変換・出力するのが大きな特徴だ。また、3Dカメラの調整補助機能を加えることで、作業の効率化を図った。このような、2D-3D変換性能の優秀さや映像制作のスピード、コストパフォーマンスの良さが総合的に評価され、今回同器機が東映映画の一部映像製作において採用されている。

 今回「IF-2D3D1」が使用された映画は、「仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ」「天装戦隊ゴセイジャーエピックON THE ムービー」の2タイトル。8月7日より全国公開予定となっている。同社は今後も3D映像の普及により拡大する3D映像制作マーケットに向け、積極的な展開を図っていく構えだ。
(編集担当:山下紗季)