NTN、大幅減益で通期での業績予想も下方修正

2012年11月06日 11:00

 ベアリングや等速ジョイントなどの精密機器メーカーであるNTN<6472>が5日、平成25年3月期の第2四半期決算を発表。売上高は前年同期比0.2%増の2665億9900万円とったものの、営業利益は同80.0%減の21億4100万円。前年同期は86億5200万円であった経常利益は、経常損失15億4600万円となり、また、前年同期は四半期純利益37億2500万円であったものが四半期純損失17億3400万円となっている。

 自動車市場向けでは、欧州を除く全地域で販売が増加し、売上高が前年同期比6.9%増となったものの、61億7100万円の営業損失を計上。産業機械市場向けも客先需要の減退により、売上高が前年同期比12.9%減、営業利益も同58.9%減となり、さらに補修・市販市場向けでも、売上高が前年同期比7.7%減、営業利益も同25.6%減となっている。

 客先需要の減退や円高など厳しい事業環境が続き、中期経営計画の見直しを迫られている同社は、通期での業績予想も売上高で700億円、営業利益で195億円、経常利益も215億円下方修正している。