味の素<2802>が5日、平成25年3月期の第2四半期連結決算を発表。売上高は前年同期を52億円下回る5988億円で、営業利益は前年同期比86.6%の368億円、経常利益は前年同期比89.0%の392億円、四半期純利益は前年同期比159.8%の411億円となった。
緩やかなデフレの市況の中、依然として食品原料の価格が高い水準にあり、厳しい状況が続いている食品業界。こうした中、同社は国内食品部門の売上高こそ前期比102.2%とアップしたものの、海外食品や医薬事業など、他の部門は全て前期比割れとなっている。また営業利益に関しても、バイオ・ファイン部門のみが前期比115.2%となったが、他の部門は前期比を下回っている。四半期純利益が前年同期比159.8%となったのは、厚生年金基金の代行返上益を特別利益として277億円計上したことによるものとのこと。これにより、通期での業績予想を当期純利益のみ上方修正している。