不妊治療サポートローン登場

2010年07月09日 11:00

 東京スター銀行が正規雇用の給与所得者を対象に「スターワンバンクローン」(不妊治療サポートタイプ)の販売を始めた。

 同行によると、日本ではカップル10組に1組以上が不妊といわれており、不妊体験者によるセルフサポートグループNPO法人ファインが実施したアンケート調査(昨年12月から今年2月に実施。有効回答1111人)では経済的理由から治療を断念したカップルが84%にのぼっていることが分かった、としている。

 そこで、不妊治療を受ける人専用のローンを創設。需要を見込んだ。使途は治療費のほか、治療時にかかる交通費、宿泊費、薬代、その他将来発生する出費など極度額(100万円)の範囲内で繰り返し利用できる。

 また、普通預金残高と同額のローン残高には金利が一切かからない「預金連動型商品」(ローン残高に年1.2%の保証料はかかる)で、普通預金に預け入れればローン利息を軽減することもできる。実質年利7.8%(保証料の年1.2%相当を含む)。事務取扱手数料、繰上返済手数料ともにかからない。利便性の高い不妊治療サポート商品といえそう。
(編集担当:福角忠夫)