総合医療メディア会社のキューライフと、医療経営コンサルティングのネグジット総研が共同で行った『処方薬の家庭内保存と個人間譲渡の実態調査』で、8割以上の家庭が余った処方薬を保存し、処方された本人以外への使いまわしを家族間や友人、知人間で行ったとの経験者が6割に及んでいることが分かった。使いまわしで多かったのは、痛み止め・解熱剤、湿布剤、風邪薬などだった。
調査にあたったキューライフとネグジット総研では「風邪薬、抗生物質、睡眠薬・安定剤は医療者に秘密にして個人間譲渡されやすい傾向がある」とするとともに「処方薬の使いまわしを怖いと感じる人ほど、使いまわしをしない傾向が顕著で、リスクの啓発が使いまわしの抑制につながる可能性が示唆された」としている。
調査は過去1年以内に医療機関を受診した家庭の主婦(子供あり)1000名を対象に行われた。
それによると、8割以上の家庭が余った処方薬を保存し、また5割は余った薬を自己判断で子供に使用したことがあると回答していた。
(編集担当:福角忠夫)