産業能率大学は11日、新入社員の働く意欲や新社会人としての意識、将来の目標などに関するアンケート「2010年度新入社員の会社生活調査」の結果を発表した。
管理職になりたいとの回答は44%と同大学が1990年にアンケート調査を始めて以来、過去最高となり、専門職志向を初めて上回った。
また、理想の年収については加重平均で723万円(35歳時点)と過去最低になった。
調査は3月29日から4月9日まで、同学の産能マネジメントスクールが開催する「新入社員研修セミナー」参加企業の新入社員151社515人を対象に実施。505人(男性360人・女性145人)から有効回答を得たもの。
結果について、同大学では「管理職志向が過去最高で、7割超が終身雇用を望み、転職は挫折と考える層が増加した。定年は65歳が適当という回答も過去最高の51%に達した。全体的に見ると、会社が求める中長期な視点で育成しやすい人材(辞めない・管理職希望)、あるいは、勤め人として、ふつうの道からはずれることを不安視している、と読み取ることができる」と分析している。
(編集担当:福角忠夫)