内閣府が全国の18歳以上の男女1820人を対象に行った「食事に関する習慣と規範意識に関する調査」の結果、食事のマナーを身につけている者ほど、家族全員で夕食を食べる頻度や朝食の摂取頻度が高く、栄養バランスの意識も高くなるとともに、食育への関心も高いことが分かった。
また、食事のマナーを習得した場所を割合の高い順でみると、家族との食卓が93.3%と最も多く、周囲の人の見よう見まねが27.9%、テレビ・ラジオが27.3%、学校での授業や給食が26.9%、マナーや作法に関する本が20.2%と家族との食卓で身につけた人が圧倒的に多いことが分かった。
さらに、幼少時に家族との食卓で教えられた食事のマナーは親になった場合にも子どもに教える割合が高いことも分かり、食文化での家族団らんの食卓の重要性が改めて浮き彫りになった。
これは、内閣府食育推進室が食事のマナーや作法に対する国民の意識、マナーを身につけた場所などを把握し、食育推進の基礎資料にするため、昨年11月19日から12月4日にかけて、調査会社の登録モニターからインターネットにより回答を得たもので、その結果がまとまり、26日までに発表した。
それによると、家族全員で夕食をする頻度が「ほぼ毎日」との回答は49.5%。逆に「ほとんどない」は7.4%だった。特に、18歳、19歳では週に1回あるいはほとんどないという回答が33.3%にもなっていた。朝食の摂取状況については、ほとんど食べないと週に4~5日食べないが20歳代で最も多く、19.3%にのぼっていた。
(編集担当:福角やすえ)