野田佳彦総理は29日の第181国会・衆議院本会議での所信表明演説で「誰もがやらなければならないことを徒(いたずら)に政局と結び付け、権力闘争に果てしないエネルギーが注がれてしまうような政治をいつまでも繰り返していてよいはずがありません」とし「やみくもに政治空白を作って、政策に停滞をもたらすようなことがあってはなりません」と民自公の3党党首会談で「近いうちに国民に信を問う」としてきた言葉がどこへ行ったのか、年内に衆議院議員選挙を行うことが政治空白をつくることになるのか、微妙な発言を演説に組み込んだ。
また、野田総理は「将来世代を含む全ての国民を代表する国会議員の皆さん。やるべきことを、きちんとやり抜こうではありませんか」と呼びかけ「明日(あす)への責任を堂々と果たすため、先の国会で熟議の末に見出した『はじめの一歩』の先に、確かな『次の一歩』を、この国会で力強く踏み出そうではありませんか」とあすへの責任を最大限にアピールした。(編集担当:森高龍二)