山田養蜂場、JHPと協力しカンボジアに小学校を寄贈

2010年04月21日 11:00

 山田養蜂場は、2009年12月に「特定非営利活動法人JHP・学校をつくる会」と協力し、カンボジアのスラチーニエン村に新たな校舎を建設・寄贈した。そして3月17日にその寄贈式が行われた。

 インドシナ半島に位置するカンボジアは、ポルポト政権により教師や医師などの有識者や一般庶民が大量に虐殺されるという悲惨な歴史を持つ国である。その過去の傷は未だ癒えることなく、現在も様々な問題を抱えている。そのひとつが、校舎や教室、教員不足からなる子どもたちの教育問題である。このような状況を受け同社は、2008年よりカンボジアへの支援を開始。さらに2009年からは、2008年末に販売した「2009年ミツバチの絵本チャリティカレンダー」の売上金および、カンボジア学校支援への顧客からの寄付金により、寄贈を行ってきた。

 第1回目となる2008年にはカンボジアのバッタンバンにあるトゥールプルム小学校の教室を増設。「ミツバチのように皆が仲良く、勤勉に学んで欲しい」という想いを込め、「山田養蜂場ミツバチ小学校」と命名した。1棟5教室の校舎を寄贈し、従来の5教室から倍の10教室へ増やすことで3部制の授業が2部制へと移行。その結果ひとりひとりの授業時間が拡大すると共に教員の休憩時間の確保が可能となった。さらに2回目となる今回は、木造校舎と仮設小屋で授業を行っていたバッタンバンのスラチーニエン村に新校舎を建設。「山田養蜂場ミツバチ第二小学校」と命名し、3月17日の寄贈式には現地の子どもたちなど264名もの人々が参加した。

 今回の寄贈にあたり、現地小学生は「学校があって勉強ができることが本当にうれしい。将来は高校の数学の先生になりたいです!」「友達と勉強できてうれしいです。将来はエンジニアになって道路をつくりたいので、一生懸命がんばります」とコメント。今後は、カンボジア国内の小学校に、さらに美術教材配布、音楽・美術教育普及といった支援も行っていく予定である。加えて、同社ではJHPと協力し、カンボジアに毎年学校を寄贈していく方針だ。
(編集担当:山下紗季)