富士経済はエコカーと称されるハイブリッド自動車(HEV)、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)と関連部品、インフラ設備の世界市場を調査した結果を12日、発表した。
エコカーの世界市場は2009年は76万3000台と対前年比44.2%増になったが、「2010年は100万台の突破が見込まれ、2015年には500万台を超え、2020年には1800万台を超える」と、約10年で市場規模が18倍にもなると予測している。
調査は今年1月から2月にかけて、同社が専門調査員による直接面接取材及び社内データベースを併用して行ったとしており、国内の11社(トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、スズキ、マツダ、三菱自動車工業、ダイハツ工業、富士重工業、いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス)のほか、海外8社(GM、Ford、Chrysler/FIAT、Daimler AG、BMW、VW GROUP、VOLVO CARS、現代自動車/起亜自動車)を対象に行ったという。
それによると、エコカー(HEV、EV、PHEV)の世界市場は2009年は76万3000台。2010年の見込みは104万4000台。2015年には511万5000台が見込まれ、2020年には1866万台にまで市場を広げるとしている。特に、HEVが1866万台のうち、1476万台を占め、PHEVが215万台。EVが175万台になるだろう、と予測しており、HEVの急成長を予測している。
(編集担当:福角忠夫)