料理人に顕彰制度「食の名匠」創設 農水省

2010年03月05日 11:00

 農林水産省が料理人に顕彰制度「食の名匠」(仮称)を創設する。

 これは「日本の食や食材、食文化の素晴らしさ、奥深さ、その魅力に誇りとこだわりを持ち続け、生産者や食品企業等と協働した様々な取り組みを通じて、これらの伝承、発展、利用、普及に関わってきた各界の料理人等を顕彰し、農林水産業と食品産業の振興につなげよう」というもの。

 4月に顕彰実施要領を公表する予定で、ゴールド、シルバー、ブロンズの賞を予定している。

 このうち、ブロンズ賞は「国内における産地の形成や生産者の所得向上に貢献」したり、「新たな食品等の普及や地域の活性化、食文化の発展に貢献する」など和洋の菓子職人も含め、技術・技能が卓越していると評価されている現役の料理人のうち、概ね5年以上にわたり、こうした取り組みを行い、他の模範になる功績者に贈るとしている。

 また、シルバーはブロンズ賞受賞者のうち、5年以上引き続き職人として取り組んでいる人に、ゴールドはさらに、シルバー受賞者のうち、5年以上取り組んでいる人が対象になる。

 応募は自薦、他薦を問わず、1次、2次審査を通過した人を対象に最終審査では一品料理の作成と料理人のプレゼンテーションにより審査する。

 総合食料局食品産業振興課外食産業室では5月から公募をはじめ、9月頃に最終審査を行いたい意向で、初代ブロンズ賞受賞者は数名になるもよう。農水省としては「食」の「匠」に対する崇高な顕彰制度に育てていきたい意向だ。
(編集担当:福角忠夫)