阪神甲子園球場で薄膜太陽電池が稼動開始

2010年03月03日 11:00

 ホンダ <7267 の子会社で、太陽電池の製造・販売を手がけるホンダソルティックは、3月1日より阪神甲子園球場での薄膜太陽電池の稼動を開始した。

 国民の環境意識が高まっている昨今では、需要が伸びる一方の薄膜太陽電池。同社でも独自開発した、銅ーインジウムーガリウムーセレン(CIGS)の化合物を素材とした太陽電池を2007年から一般住宅用に、2008年からは公共・産業用に販売している。同製品は、製造時から環境に配慮して作られているのが特徴だ。今回は阪神甲子園球場のリニューアルに伴い、「銀傘」という名の愛称で親しまれている内野席の屋根部分に設置した。これにより推定される発電力は年間約19.3万kWhとなり、約133万tのCO2が削減される見込みである。

 同社は今後、二輪車・四輪車・汎用などの商品のCO2低減はもちろんのこと、エネルギーを生み出す商品の展開も幅広く行い、地球温暖化防止に向けた取り組みを行っていく予定だ。
(山下紗季)