警察庁は、いわゆる出会い系サイトに関係したと見られる21年中の事件の検挙状況をまとめ、2月18日発表した。警察が把握している件数は1203件と前年に比べ389件、率にして24.4%減少した。
犯罪被害者も548人と前年に比べ304人減少していた。しかし、犯罪被害者の8割以上(453人)は18歳未満で、このうち447人までが女性だった。
犯罪被害の状況では殺人事件3件のほか、強盗14件、強姦16件、恐喝25件と重要犯罪や粗暴犯が64件を占めた。また、児童買春が358件と最も多く、青少年保護育成条例違反が149件、児童福祉法違反が81件、児童ポルノが40件あった。
また、出会い系サイト以外のサイトを利用して被害に遭った児童(18歳未満)は前年より344人増え、1136人に上り、こちらも1103人までが女性だった。
警察庁では、悪質業者に対し行政処分や取締りを実施するほか、フィルタリングの普及啓発活動の強化、出会い系サイト以外のサイトでの被害発生ケースが増加していることを踏まえ、サイト事業者に対し自主規制を講じるよう指導したいとしている。
(編集担当:福角忠夫)