太陽光パネル 全国小中3校に1校の設置めざす

2009年07月03日 11:00

 スクール・ニューディールの柱の一つとして学校施設の耐震化推進とともに、文部科学省では公立小中学校の「太陽光パネル」の設置などエコ改修、省エネ改修への取組を推進している。太陽光パネルを全国公立小中学校の3校に1校程度設置されるようにしたい意向。

 同省では太陽光パネルの導入により、1校あたりの年間CO2削減量は東京ドーム1個分の面積の森林によるCO2吸収効果に相当し、電気代も寒冷地、温暖地で差は出るものの、年間21万円から26万円程度削減できるとしている。

 当面、太陽光パネルの設置校を「現在の設置校(1200校)の10倍になるよう、早期達成を目指したい」考えで、6月17日から25日にかけて、太陽光パネルの設置についての説明会を全国10箇所で開催した感触でも、「以前に比べて、かなり前向きな感触を得ている」と自治体の関心の高さに期待を寄せる。

 また、20キロワットの太陽光パネルを設置した場合、年間CO2が11トン削減できるほか、電力需要の1割程度を節約、被災時には非常用電源としても活用でき、子どもたちに発電量モニターなどを活用して教材利用できるなどのメリットがある、と導入を呼びかけている。

 ちなみに、公立小中学校3万2000校と公立高校4000校の全てに太陽光パネルが設置された場合、一般家庭22万軒の年間電力使用量に相当する発電量が得られ、今年5月時点での電気料金に換算して、87億円の電気代削減につながるとしている。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:福角忠夫)