ソフトバンクと米国のスプリント・ネクステル・コーポレーション(スプリント)が、ソフトバンクがスプリントの事業に対して約1兆5709億円の投資を行うことについて最終的な合意に至ったと発表。投資総額のうち約9469億円はスプリントの株主に支払われ、約6240億円は同社の財務体質の強化等に投じられる。
ソフトバンクは新たに米国子会社Starburst I, Inc.(米国持株会社)を設立するとともに、米国持株会社の子会社としてStarburst II, Inc.(新スプリント)を、新スプリントの子会社としてStarburst III, Inc.(合併子会社)をそれぞれ米国内に設立。本取引発表後速やかに、新スプリントを通じて、新規に発行されるスプリントの転換社債を31億米ドルで引き受けるという。本取引によりソフトバンクグループは、世界最大級の「モバイルインターネットカンパニー」としての事業基盤を確立。両社を合計した顧客基盤は日米市場で最大級に、移動体通信事業の売上高は世界第3位となる。
イー・アクセスの買収に続き、積極的に拡大を進めているソフトバンク。今回のスプリント買収は、本格的な海外進出の第一歩となる。この勢いのまま順調な拡大を進めることが出来るのか、注目が集まるところであろう。