世界最大級の太陽光発電規模 堺市に

2008年06月25日 11:00

 堺市と関西電力、シャープは大阪府堺市臨海部におけるメガソーラー発電計画を共同で推進することに合意した。計画は、太陽光発電所(仮称)の建設と「堺コンビナート太陽光発電施設(仮称)」の2本柱。

 太陽光発電所は、関西電力が堺市西区の産業廃棄物埋立処分場「堺第7-3区」約20ヘクタールに太陽光発電所を建設。発電出力は約10MW(約1・0万kW)。発電電力量は約1100万kWh/年。総事業費は約50億円。平成21年度に着工し、平成23年度の稼動を目指す。

 「堺コンビナート太陽光発電施設(仮称)」は、大阪府堺市堺区築港八幡町に設け、シャープと進出企業によるコンビナートの各工場の屋根上等に、シャープと関西電力グループが共同で太陽光発電施設を設置し、コンビナート内で自家消費電力として使用する。発電施設にはシャープが平成22年3月までに稼動を予定している太陽電池新工場で生産する薄膜シリコン太陽電池モジュールを採用する予定。発電出力は最大約18MW(約1・8万kW)。発電電力量は約1800万kWh/年。平成22年3月までに着工し、平成23年3月の運転開始を目指す。

 堺市は、「快適な暮らし」と「まちの賑わい」が持続する低炭素型都市「クールシティ・堺」の実現に向けた重点的取組みとして位置付け、円滑な推進を図るため、関西電力およびシャープと協力。

 堺市臨海部に建設される2つの発電施設の出力をあわせると約28MW(約2・8万kW)となり、世界最大級の太陽光発電規模となる。太陽光発電は原子力発電や水力発電と同様、発電過程でCO2を排出しないため、本計画によるCO2削減量は、合計で年間約1万トンになる見込みという。