日本通運 モスクワ郊外に大型倉庫開設へ

2008年06月09日 11:00

 日本通運は現地法人ロシア日本通運合同会社がモスクワ市郊外に大型倉庫を開設し、来年1月から業務をスタートさせると発表した。

 日通は「ロシアの通関事情の改善により、ロシア隣国を介した販売形態からロシア国内での直接販売へ切り替える外国企業が増加しており、同国の好調な経済による消費拡大を背景にして、特にモスクワでは倉庫需要が急速に高まってきている」と市場の将来性を語る。

 また「サンクトペテルブルク地区においては日系メーカーの工場設備の輸入業務を中心に、モスクワ地区においては輸送機器メーカーの製品保管・配送業務や海外引越業務を中心に事業を行っており、現在、モスクワでは協力会社(代理店)の倉庫を活用しているが、今後ますます需要が拡大して行くロジスティクス業務に積極的に取り組むため、新規に自社倉庫を開設することにした」と説明している。

 新拠点はシェレメチボ空港からほど近いモスクワ市北部に建設される。サンクトぺテルブルグとモスクワを結ぶ幹線道路へのアクセスが容易な好立地で、総面積は約2万4130平方メートル。施設内各所に監視カメラを設置、24時間体制で警備員が常駐し、警備会社と最寄りの警察への緊急通報体制を確立、万全のセキュリティーシステムを構築する、という。