高市政調会長が発言撤回 総理も注意を指示

2013年06月20日 07:58

 原発事故での死亡者はいないなどの発言で批判の声を相次いで受けている自民党の高市早苗政調会長は、19日、「全ての発言を撤回する」とこれら発言を撤回した。そのうえで、自らの進退について「安倍晋三総理に任せている」とした。また、その旨を菅義偉官房長官に伝えていることも明らかにした。

 一方、菅官房長官は同日夕の記者会見で、高市政調会長の発言については「政治家はそれぞれに誤解を招くような発言がないように注意しなければならない」と語ったうえで「(高市政調会長の今回の発言については)地元からも、多くの皆さんからも批判されている。その中で、本人が発言を撤回し、注意をされたのだと思う」と対応について理解を示した。

 菅官房長官は高市政調会長の進退については「安倍総理から(高市政調会長に対し)発言に注意すること、政調会長として今後も職務に専念してほしいとの2点の指示があった」として「高市政調会長に伝えた」と語った。

 菅官房長官は「安倍内閣は全閣僚が復興大臣であるという認識のもとに政府一丸となって、被災者に思いを寄せて全力で復興にあたっていきたいと考えている」と改めて政府の立場をアピールした。

 しかし、原発事故で死者が出ていないという認識そのものに、現在も深刻な影響を与えている事故の重大さをどの程度に受け止めているのか、原発再稼動に対する対応とも関連して、原発については安全性最優先を標榜する政府に対し、これを支える与党の政調会長として適格なのかどうか、資質が問われそうだ。(編集担当:森高龍二)