暴力団 構成員と準構成員の人数は・・

2008年05月12日 11:00

 警察庁組織犯罪対策部と暴力団対策課、企画分析課がまとめた平成19年の暴力団情勢確定値版によると、平成19年末現在での暴力団構成員は4万900人、準構成員は4万3300人となり、前年に比べ、構成員で600人減少し、準構成員で100人増加。この結果、構成員と準構成員の合計は8万4200人となり、前年比500人減少していたことがわかった。

 暴力団のうち、3大暴力団(6代目山口組、住吉会、稲川会)が暴力団構成員全体の76・5%(3万1300人)を占め、準構成員でも準構成員全体の68・8%(2万9800人)を占める状態になっていた。暴力団構成員の4人に3人までが3大暴力団のいずれかの構成員になっていた。

 一方、警察庁は19年中に暴力団構成員や準構成員2万7169人を検挙していた。前年に比べ1248人減少した。検挙内容をみると、覚せい剤取締法違反が6319人と最も多く、全体の23・3%を占めた。次いで傷害の3580人(構成比率13・2%)、窃盗の3050人(11・2%)、恐喝の2175人(8%)、詐欺の1743人(6・4%)などだった。

 また、暴力団や暴力団が関与したものと見られる銃器発砲事件は41件確認され、12人が死亡、7人が負傷していた。41件のうち、12件は対立抗争によるものとみられている。一方、拳銃押収数は231丁と前年に比べ27丁増えた。警察庁では「拳銃が組織力を象徴する最も強力な武器になっていることから、依然、大量の拳銃などを組織的に調達し、管理の上、暴力団構成員以外のものに預けるなどして巧妙に隠匿していると思われる」として、一層、目を光らせることにしている。