消防庁がまとめた平成19年中の火災発生件数は5万4579件と前年に比べ1303件増加した。出火原因のトップは「放火」で全体の11・8%(6447件)を占め、放火の疑い(4670件、火災原因全体の8・6%)のものを合わせると、1万1117件となり、火災原因全体の20・4%を占め、火災の5件に1件が放火かその疑いによるものであることが分かった。また、火災による被害総額は1254億4011万1000円にのぼっていた。
消防庁によると、出火件数は前年より2・4%(1303件)増加。全火災件数(5万4579件)のうち、建物火災は3万1246件で、建物のうち、一般住宅が1万1665件、共同住宅が5255件、併用住宅が868件、住宅以外の建物が1万3458件になっていた。
火災による死者は2001人で、前年より66人減少した。このうち、住宅火災による死者(放火自殺者を除く)は1152人で、前年より35人減少したが、65歳以上の高齢者が685人と全体の59・5%を占め、5人に3人までが高齢者という結果になっていた。
出火原因は放火、あるいは放火の疑いで20・4%。こんろが11・2%(6086件)、たばこが10・4%(5701件)、たき火5・8%(3174件)、ストーブ2・9%(1587件)などだった。