警察庁がまとめた平成19年の少年非行の概要によると、刑法犯少年の検挙人員は4年連続して減少したものの、高校生による実母殺人事件(福島)や専修学校女子学生による実父殺人事件(京都)など少年が引き起こした凶悪犯罪も目立っており、刑法犯で検挙された者の4人に1人が少年という構図に変化はなかった。
それによると、19年中の刑法犯少年の検挙人数は10万3224人と前年に比べ8・5%減少し、成人を含めた刑法犯総検挙人数に占める少年の割合でも平成10年(48・5%)以来、毎年、減少しているものの、19年も28・2%を占めていた。
罪種別では殺人が62人、強盗が757人、放火102人、強姦121人と少年が犯した刑法犯の100人に1人が凶悪犯罪だった。最も多かったのは窃盗犯の5万8150人。粗暴犯の9248人だった。