みんなの党が8日、結党4年を迎え、談話を発表した。「世論を喚起しながら、テコの原理で政治を動かしていく」とアピールしている。総選挙と参院選挙で支持を集め、国会議員36人の政党に成長した「みんなの党」は「政策や争点ごとに組む相手を主体的に選んできた」とし、「クロス連合は今後も変わらない」とした。
そして、政界再編は「こうした努力の延長線上に訪れる」とし、今は「民主党の崩壊過程や日本維新の会の離合集散を見ておくべき時」とした。
また「政界再編のためには時間を味方につけながら、理念と政策の一致の下、どっしりと腰を据えてブレない姿勢でいることが大事だ」とし「みんなの党は誰と組むかの前に、何をやるかを徹底して追求してきた。みんなの党の理念と政策に賛同してくれる人たちは他の党にもいる。そういう人たちの糾合に引き続き取り組んで行く」姿勢を改めて明確にしている。
渡辺喜美代表は前日の両院議員総会で江田憲司幹事長を更迭し、政調会長だった浅尾慶一郎氏を幹事長にするなどの人事を提案し、最終的には最高顧問の後押しもあって、案は了承された。この人事案を渡辺代表は「党内融和と(党として)何をやるかと徹底して突き詰めた結果の態勢だ」とした。しかし、党内融和を言いながら、渡辺代表は江田氏を幹事長ポストから外した理由について「方向性で相当ギャップが出てきてしまった」とし、政界再編への取り組みなどで信頼関係にひびが入ったことも隠さなかった。「幹事長は代表を補佐する立場だが2トップの思いがあったのではないか」とも述べ、江田氏の言動に批判的な姿勢をあらわにした。これらのことが今後の党運営に影響しないのか懸念する声もある。(編集担当:森高龍二)