2013年7月、テレビ番組でサバとダイエットとの関係について報道があり、巷では、手軽に使えるサバ缶の売上げが急増、「サバ缶ブーム」が起きた。この数年、サバ缶に限らず、缶詰はたびたびブームを巻き起こしている。
おしゃれで酒のつまみとして人気の国分株式会社「缶つまプレミアムシリーズ」や低価格で本格的な味と瞬く間に評判が広まったいなば食品株式会社の「タイカレーシリーズ」、タレ味のやきとりと味付けたまごが入った株式会社ホテイフーズコーポレーションの「とりたま たれ味」など、今年、注目された缶詰は多数ある。
このブームにより、人気の缶詰はスーパーやコンビニだけではなく、東急ハンズや株式会社タカラトミー<7867>グループのキデイランドなど雑貨や玩具をメインに扱う店でも販売され、数年前よりたびたび話題にあがっていた缶詰バーは店舗数を増やし、缶詰は男女問わず幅広い年齢層に支持されるようになった。
公益社団法人日本缶詰協会(会長:久代敏男(マルハニチロホールディングス<1334>代表取締役社長))発表の缶びん詰国内生産数量統計によると、11年の飲料を除く丸缶生産内容重量は232,790トン、12年は242,187トンと増加。なかでも和風調理品は、11年の631トンから904トンと急増しており、今後の展開に期待がかかる。
防災の日である9月1日、都内で「缶詰・びん詰・レトルト食品フェスティバル2013 in秋葉原」が開催される。同フェスティバルは、「缶詰・びん詰・レトルト食品」を使ったアレンジレシピコンテストの最終ステージが催され、缶詰の食材としての汎用性の高さを啓発しながら、保存性や、災害時における利便性をアピールしていく。
だ
また、協賛として、いなば食品株式会社、カゴメ株式会社<2811>、キューピー株式会社<2809>、ハウス食品株式会社<2810>、はごろもフーズ株式会社<2831>など多数の企業が名を連ねており、来場者に向けて、イチオシ商品を紹介する他、一部商品の配布(東日本大震災の義損金として100円の協力を呼びかける)も行う。
缶詰などの保存食は少なくとも年に1回は賞味期限や保存状態などを確認すると良いといわれている。今流行りの缶詰を備蓄用として買い足すなど、防災の日は良いきっかけであろう。(編集担当:中村小麦)