キリンビバレッジが製造・販売する「キリン メッツ コーラ」が、「モンドセレクション2013 (MONDE SELECTION)」のダイエットならび健康製品部門おいて金賞を受賞した。同商品は、2011年10月に特定保健用食品(トクホ)として許可され12年4月に発売開始、食事から摂取した脂肪の吸収をデキストリン(食物繊維)の働きにより抑える炭酸飲料水として消費者の人気を博し、同年の販売数は同社の目標100万ケースを大きく上回る602万ケースであった。モンドセレクションは製品の品質評価国際機関であり、今回の受賞により、国内のみならず海外でも評価を得る形になった。
一方、豊富に含まれる茶カテキンにより脂肪を消費しやすくする特定保健用食品として消費者に親しまれている花王株式会社<4452>のヘルシア製品は、03年より「ヘルシア緑茶」をはじめ「ヘルシアウォーター」「ヘルシアスパークリング」とシリーズ展開し、13年4月には「ヘルシアコーヒー」を発売。ヘルシア製品の売れ行きの良さを伺える。
全国清涼飲料工業会によると10年以降、清涼飲料水の生産量および人口1人あたりの消費量が増加している。これは10年および12年の記録的な猛暑に加え、東日本大震災をきっかけとするミネラルウォーターや茶類などの大幅な売り上げ向上の影響もあると考えられるが、その他、健康ブームによる積極的な飲料水の摂取も消費量を上げている要因のひとつではないだろうか。
体内の代謝機能を上げるため毎日2リットル以上の水やお茶を飲むと良いと言われている美容健康法。メタボリックシンドロームの予防や解消のためのダイエット。これらを後押しするような特定保健用食品飲料は、いまや消費者にとって手軽で身近な商品である。ヘルシア緑茶の発売当初、中高年の男性向け製品のイメージが強かったが、今では若年層の女性が手にすることも多くなった。また、かつて特定保健用食品といえば緑茶であったが、炭酸飲料水、コーヒーと商品展開が広がったことにより、消費者の関心も高まり、次なる新製品にも期待をかけている。(編集担当:中村小麦)