自民党総裁選挙に名のあがる石破茂元防衛大臣は野田総理問責決議案に賛成した自民党の対応に批判の声が出ていることに触れ「総裁に対応を一任した以上、批判は自民党国会議員全員が甘んじて受けなくてはならない」と自身のブログで語るとともに「賛成することは自己否定に他ならないとの批判を招くこととなったが、問責に反対するとの選択はあり得ない以上、公明党と同様に欠席以外になかったが、そうなれば問責は否決されてしまうとの二律背反に陥った」としてやむを得ない選択だったと谷垣総裁の判断に理解を示した。
また、判断の背景に「(もしも欠席を選んだとすれば)そちらの方が確かに筋は通るが、そうなると秋に召集が予定されている臨時国会に冒頭から出ない理由が無くなってしまい、解散に追い込めなくなるとの読みがあった」とした。
最近、野田総理の口からは国民の信を問う時期について「近いうちに」という表現から「しかるべき時に」との言い回しに変化してきたとの指摘もある。
参議院での総理に対する問責決議で、衆議院も事実上、審議がとまっており、3日からの1週間、重要法案や衆議院解散にむけた与野党の動きが注目されるが、石破元防衛大臣は「特例公債法案と衆議院選挙での一票の格差是正のための法案だけは通してしまうことが必要だ」とした。(編集担当:森高龍二)