韓国などが「日本海」の呼称について「東海」と単独表記するか、日本海と併記すべきと主張していることを受け、外務省は「世界が名づけた日本海」とのタイトルで24日から動画配信を始めた。
外務省は「日本海は日本海に対する国際的に確立した唯一の呼称」と訴えるとともに「(韓国の)根拠のない主張に断固反駁する」として「この問題に対する正しい理解とわが国への支持を求めていく」との姿勢を明確にしている。
この中で、外務省は「(韓国が)日本海の呼称は日本の拡張主義や植民地支配の結果、広められてきた」と主張しているのに対し「日本政府の古地図調査の結果、既に19世紀初頭には日本海の呼称が他を圧倒して使われるようになった事実が確認されている」と反論。
「この時期の日本はいまだ鎖国政策をとっており、日本海の名称確立に何らかの影響力を行使したということはない。したがって、19世紀後半の『日本の拡張主義や植民地支配』によって日本海の名称が広がったとの韓国側の主張は全く妥当性がない」と主張。
また、「(韓国が)朝鮮半島では過去2000年間、東海の呼称が使用されてきている」としていることには「使用され続けているという主張の根拠が示されていない」と反論。
現在、韓国で使用されているとしても「あくまで韓国国内での名称で、国際的に長く、かつ広く用いられてきたのは日本海のみ」と韓国の主張には根拠がないとした。
また、「韓国等が自国国内で東海の名称を用いることに反対しているわけではないが、国際社会が現に使用してきている日本海の名称を、東海に変更させようとする動きは、国際的な海上交通の安全面にも影響を及ぼしかねない混乱を生じさせるため、認めることはできない」とした。
あわせて「日本海は国際的に確立した唯一の呼称であり、何ら争うべき余地はない。国連地名標準化会議、国際水路機関などの国際会議の場において、韓国等がこれらの主張を行った場合には、我が国としては断固反駁していく」との姿勢を明らかにしている。(編集担当:森高龍二)