河野談話 閣僚間議論を提案も 松原公安委員長

2012年08月28日 11:00

 松原仁国家公安委員長は27日の参議院予算委員会で、いわゆる旧日本軍による従軍慰安婦に関する「河野談話」について「閣僚間で議論することも含め検討したい」と語った。国民の生活が第一の外山斎議員の質問に答えた。

 河野談話は宮沢内閣時代に官房長官だった河野洋平氏が従軍慰安婦問題について「本人たちの意思に反して集められた事例も多くあった」などの談話を発表したもので、松原国家公安委員長は、その内容は「宮沢内閣以来、歴代の内閣が継承し、現政権も流れを受け継いでいる」とした。その中の閣僚の一人として「内閣の方針には従わざるを得ない」と語った。玄葉光一郎外務大臣は「従わざるを得ない」と語る松原氏の答弁に笑みをみせた。

 松原国家公安委員長は外山議員から「(松原大臣は)軍による少女らの強制連行があったということを認めているとの認識でいいのか」と改めて質され、「内閣の一員である国務大臣に任命されており、わたしの発言が国務大臣の発言であると誤解を招くおそれがあるので、差し控えたい」と個人の所見は述べなかった。(編集担当:森高龍二)