続く昭和レトロブームが飲料メーカーの今夏ラインナップにも

2012年08月13日 11:00

 駄菓子、昭和歌謡、ファッションなど、昭和という時代の良さを懐かしむ「昭和レトロブーム」が数年来続いている。現在では、車やカメラ、食品に至るまで様々な商品が復刻されており、飲料市場もその例外ではない。このブームに乗って、今夏も様々な飲料メーカーから復刻商品がラインナップしている。

 ダイドードリンコは、2012年夏の新商品として、「復刻堂 メロンサイダー」を発売。復刻堂シリーズは「飲料を飲むことがちょっとした贅沢だった時代」のテイストを、個性豊かなパッケージデザインと高い商品クオリティで再現した人気ブランドである。この人気ブランドから発売された「復刻堂 メロンサイダー」は、昔、喫茶店やデパートのレストランで飲まれていたメロンサイダーの味わいを、昭和40 年代のフレーバーをもとに再現した炭酸飲料となっている。

 カゴメも、カゴメが1933年(昭和8年)に日本で初めてトマトジュースを発売してから今年で80年目を迎えることを受け、発売当初・1970年代・1990年代後半に採用されていたパッケージの「カゴメトマトジュース復刻版デザイン3缶パック」を発売。それぞれ発売時にメインターゲットだった消費者は現在では40代~60代となり、懐かしいパッケージに自身の思い出やカゴメトマトジュース80年の歴史を感じられる商品となっている。

 コカ・コーラシステムは、1958年に日本で発売開始して以来50年以上愛され続けている炭酸飲料ブランド「ファンタ」から「ファンタ アップル」を、2012年のファンタ「レトロシリーズ」ラインナップの第二弾として発売。2012年3月に発売した第一弾の「ファンタ フルーツパンチ」に続くレトロシリーズで、1974年の発売当時をイメージしたロゴとパッケージデザインで復活させている。

 この「昭和レトロブーム」は、景気の閉塞感や昨年の震災などにより、先々に不安を感じている消費者の中で、高度成長期の中で活気に満ち溢れ豊かさを増していった時代を懐かしむ想いが高まっているからであろう。このブームは、単に過去を懐かしむだけではなく、先へと向かう活力にすることが必要であろう。数年来ブームが続いていることを考えると、現在のところそれが実現できていないのではないだろうか。昭和の時代に現在の状況を打破するヒントを探す動きは、まだ暫く続くのかもしれない。