スカイマークは14日までに国土交通大臣に対し、日本航空の株式再上場を歓迎する意見書を提出した。スカイマークは「再上場することで業界全体が安定することは結果的に当社の経営にも安定をもたらすことになり喜ばしい」とするとともに「全日空が再上場に反対しているのは単なる企業間競争の中での論理」と明記。「業界の安定という錦の御旗を自社の損得で使い分けることは品性に欠けるものではないでしょうか」と上場に反対する全日空を批判している。
スカイマークは意見書の中で「全日空は業界全体の安定を考慮しているものではない」とし「数年前に北海道国際航空やスカイネットアジアが倒産した際には業界の安定を掲げて経営を支援し全日空グループに取り込み、新規航空会社の自由競争を歪めている」とまで言及した。
スカイマークは「当社として日本航空の再上場を歓迎している。航空事業では長期にわたる多額の投資が必要で、全日空においても過去最高の黒字を出しながら2000億円もの資金調達をしようとしている。事業計画が5~10年先にまで及ぶため景気変動に耐えられる資金計画が必要で、市場からの資金調達手段は経営上不可欠。従って一度は経営破綻した日本航空は再上場することで再建が完了するものと考えている」とした。(編集担当:森高龍二)