2012年の一般用医薬品市場は6067億円と前年に比べ0.8%縮小する。市場調査の富士経済が分析した結果、景気低迷と競合の増加が原因し、マイナス市場になるとしている。
ただ、総合感冒薬市場は前年の584億円から2012年は593億円と1.5%の増が見込まれていた。
富士経済では「長期的に減少推移が続いている薬効もあり、不況による生活者の低価格志向の高まりや買い控え、東日本大震災によるマイナスの影響が重なり、市場は縮小の一途を辿っている」と分析。「景気低迷による低価格志向の高まりや一部薬効での医療用医薬品への需要流出、生活スタイルの変化による需要低迷、健康食品や医薬部外品との競合などにより市場の縮小は避けられない」と総括した。
調査対象は17分野68品目(胃腸・消化器官用薬=10品目、感覚器官用薬=3品目。その他外用薬=5品目、環境衛生用薬=2品目、感冒関連用薬=6品目、花粉症関連=2品目、生活習慣病関連=4品目、生活改善薬=5品目、オーラルケア=3品目、フットケア=2品目、肩こり・関節痛関連=4品目、ドリンク剤=2品目、疲労対策=5品目、女性関連=6品目、美容関連用薬=6品目、小児用薬=2品目、漢方薬=1品目)。