F1GPマシン、新型マクラーレン・ホンダのステアリングを握る2名を発表

2014年12月15日 08:35

McLaren Honda

左から、フェルナンド・アロンソ選手(33歳/スペイン出身)、ジェンソン・バトン選手(34歳、英国出身)の2名。後ろはかつてのマクラーレン・ホンダの歴代マシン

 来期、2015年からFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1GP)に参戦する、McLaren Honda(マクラーレン・ホンダ)チームのマシンを操るドライバーを発表した。2名は、フェルナンド・アロンソ選手(33歳/スペイン出身)、ジェンソン・バトン選手(34歳、英国出身)。また、テスト兼リザーブドライバーには、ケビン・マグヌッセン選手(22歳、デンマーク出身)を起用する。

 本田技術研究所専務執行役員でF1プロジェクト総責任者である新井康久氏は、「フェルナンド・アロンソ選手とジェンソン・バトン選手という、F1界を代表し、卓越したスキルを備えた2人のドライバーと参戦でき、大変興奮するとともに、ワールドチャンピオンがチームメイトとなることに、身が引き締まる。また、若く才能にあふれたケビン・マグヌッセン選手のこれからの活躍にも期待したいと思います。先日行ったアブダビでのテスト以降、マクラーレンのスタッフとはより結束を固く、マシン開発はさらに加速しています。経験豊かなドライバーとともにパワーユニットの完成度を高めてまいります。素晴らしいシーズンとなるように、よいスタートを切りたい」と語った。

 ドライバーのフェルナンド・アロンソ選手は、「幼少の頃から憧れや親しみを持ち、また長いF1の歴史の中で、人々の記憶にその名を刻んできたマクラーレン・ホンダの一員として、F1に参戦することを大変誇りに思う。自らの大きな歓喜と強い決意の気持ちを、パフォーマンスで示し、期待に応えたいと思います。1年以上前から、熱心なオファーをいただいていました。ウォーキング(英国)とさくら(栃木県さくら市)、それぞれの大変充実した施設も訪問し、マクラーレン・ホンダの新たなプロジェクト、そして彼らの熱意に共感し、今回の決断に至りました。私が持っているすべての力を注ぎ、新たな伝説を築いていきたいです」

 一方の雄であるジェンソン・バトン選手も、「新生マクラーレン・ホンダの一員として迎えていただき、大変うれしく思うとともに、チームへ加わることに今からわくわくしています。2008年まで、ホンダの仲間として戦っていましたが、彼らを今でも本当に尊敬しています。力を100%発揮しチームに貢献します。フェルナンドのような速くて豊富な経験を持つドライバーとチームメイトになれ、これからがますます楽しみです」と熱い思いを述べている。

 2014年のF1チャンピオンチームであるメルセデスは、ルイス・ハミルトン選手とニコ・ロズベルグ選手と継続契約を交わしたと伝えられる。その他、ウィリアムズ、フォース・インディア、ロータスが2014年と同じラインナップでシーズンに臨む予定だ。これら有力チームに挑むマクラーレ・ホンダ、先日のテストではマクラーレン・ホンダの新型マシンMP4-30がクラッシュテストに合格したとも伝えられている。今シーズンのスタートは3月15日、オーストラリアGPで開幕する。(編集担当:吉田恒)