今年の3月、スイス・ジュネーブショーで世界初公開された「ランボルギーニ・ウラカンLP610-4」(Lamborghini Huracan)が日本でも発表され、発売を開始した。ランボルギーニ史上もっとも成功したモデルと言われ、およそ10年間で歴代モデルとして最高の1万4022台が生産された「ガヤルド」の後継モデルだ。
ウラカンのエクステリアデザインは、直線的だったガヤルドと対照的に、ボリューム感のある曲面で構成したダイナミックな造形が特徴だ。しかしながら、ひと目でランボルギーニのモデルとわかる存在感は、やはり異彩を放つ。
ボディはアルミニウムと炭素繊維(カーボンファイバー)を組み合わせて作り上げたハイブリッドシャシーを採用。車重は1422kgで、先代ガヤルドよりも10%の軽量化に成功した。ボディサイズは全長×全幅×全高4459×1924×1165mm、ホイールベースは2560mmだ。
新開発の5.2リッターV型10気筒エンジンは最高出力610hp(448kW)/8250rpm、最大トルクは57.1kg.m(569Nm)/6500rpmという、とてつもないアウトプットを持つ。組み合わせるトランスミッションは7速デュアルクラッチ式の2ペダル。
新型には3種類のドライビングモードがあり、ステアリングのスイッチで切り替えられる。ドライビングモードには、トラクションを重視した一般走行から、サーキット走行を見据えた究極のパフォーマンスまでカバーする、“ストラーダ(公道)”“スポルト(スポーツ)”、そして“コルサ(レース)”を任意に選択できる。駆動方式は4WDだ。
今回、日本で開催された発表会には、アウトモビリ・ランボルギーニ社代表・CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏が本国イタリアから来日。
「ウラカンは、ドライバー・フレンドリーなスポーツカーです。しかし一方で、絶対的なパフォーマンスを兼ね揃えており、ラグジュアリーとスポーティさ双方を追及しました。?日本はランボルギーニ社にとって重要な市場のひとつで、ウラカンの登場で日本市場におけるランボルギーニは、さらなる成長を遂げると確信しています。ウラカンは当社史上、最大の販売台数を達成することが期待されております」とコメントした。
ウラカンの価格は2970万円。左ハンドルのみの設定。同社では日本において年間100台の販売を見込んでいる。(編集担当:吉田恒)